フィルム使いとしては空港でのX線検査が怖い。フィルムにあまり詳しくなかった頃、イタリアとフランスでNATURA1600を入れたカメラを手荷物にはしたもののX線検査にかけまくってしまった。空港3回、美術館1回。ISO1600に対して暴挙。幸い無傷だったけれど他の空港だったら、駄目にしていたかもしれない。
昔は専用パックに入れていたけど、今では逆に怪しまれて強いX線をかけられるらしい。こういう場合は、検査官に手検査を依頼するのがよいらしい。箱から出すのは当然として、ケースはどうするのかと悩む。
富士フイルムのページを参考に透明のジップロックに入れて、透明のフィルムケースからも出して、手検査をお願いすることにした。ジップロックには、「Hand inspection, plese.」と書いておいて、係員には「Hand check, please.」と言った。
念のため、検査時カメラはフィルムが入っていない状態にしたが、入っている場合、シャッターを切って問題なくカメラだと証明させられるなどの対応があるようだ。なるべくそういったことにならないように行きはカメラの中にもフィルムが残らないようにしておいた。
<羽田空港 国際線ターミナルでの対応>
上記のようにカメラにはフィルムを入れていなかったので、ジップロックの状態でお願いする。
検査官「やっぱり嫌ですよね」。
私「そうですね。。。お手数ですがお願いします」
10本くらいのフィルム(うち1本は撮影済)だったが、1本1本手に取り目で検査いただいた。お手間をかけさせてしまったけれど、ちゃんと対応いただけた。
<香港国際空港 第1ターミナルでの対応>
この時はジップロック(撮影済みのフィルムも数本あり)とカメラ(OM-1)にもフィルムが入っていた。検査官はジップロックを見るなり、「OK!OK!」と快く手検査をしてくれた。金属探知機を何度もジップロックに当てる検査官。数本手に取り見たり、ちょっと袋をゆすってみたり。
そして別の検査官に何かを確認。広東語なのでよくわからなかったが、帳簿に私が乗る飛行機の便名を控えていたようだ。私が乗る飛行機に何かあったら、「あのフィルム持ってた子連れの女が怪しい!」ってなるんだろうか。ちょっと不安になったが、検査終了。OM-1に関しては、下を向けて一度シャッターを切るように言われ、目の前でやってOKをもらう。
てなわけで往復とも無事に通過。
ただ、少しでも荷物を減らしたくて、ケースから出してずっと持っていたら、フィルムの端っこが折れてしまったものもあり、入れづらかったり巻き取りにくくなってしまった。検査の時は出しておいても、終わったらケースに入れて持ち歩くのがやはり良さそう。今後の教訓。
撮影前か撮影後に関わらず、未現像であるとX線の影響を受けてしまうが、現像済みのネガならばなんら問題なし。
というわけで現地(香港)で現像+CD化+プリントも今回やってみた。
私はいつもイメージに合った風に仕上げてもらいたいタイプなので、ちょっと不向きだけど、そうでない人ならアリだと思った。
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