葉っぱに学ぶ ピント合わせとボケ 失敗写真だったのだけれど葉っぱのかわいらしさを伝えたい
 
先日出かけた3331アーツ千代田の入り口付近に咲いていた花。本来なら青いお花にピントを合わせるところだろう。でもこの葉っぱの形がかわいってことに気づかされた。

お花じゃなく葉っぱのかわいらしさを伝えたい、そういう時どうするのがよいのだろう。(しかも寄れない27mmF2.8を使って)今のままではただの失敗写真に見えてしまう。全体にピントが合うようにした方がよかったかな?でもそれだとどこを伝えたいのかわからないと思う。難しい問題だ。

一眼を始めた頃は背景がボケていればきれいな写真と思っていた。今もそう思っている部分は正直ある。でも最近ちょっと疑問に思ってきた。

ボケ感があると子供を撮る時も人物が浮き出したようで強調されて子供に集中して目がいきやすくてよいと思う反面、そういう写真の多くはどれも似たような感じでマンネリを感じることもある。どこで撮ってもおんなじように写るからというのもあるだろう。背景のおもしろさみたいなものを活かせないかと思うのだ。

そのきっかけはフィルム写真。不慣れなのと高級機ではないのでうまくボケがコントロールしづらかったというのもあるけれど、昔の家族写真のように家の様子なんかも写り込むのが新鮮で面白いと思うようになった。

漠然とそんなことを考えている私に今回の雑誌「写ガール」はとってもよかった。

写ガール20 (エイムック 2847)

いつもはさらっと読んでしまうけど、気づきが多くてじっくり読んでしまった。

特にハッとさせられたのは「ボケの落とし穴は飽きるということ」のページ。
ボケ写真の多くは一つの被写体に注力しているけれど、それが見る手にハマらなければすぐ飽きられてしまうということ。

「被写体に力がある」これは以前からなんとなく重要だとは感じていたが、それ以外に環境の魅力も重要だと知った。
光がきれいだったり心地よい空気感を表現できていたりストーリーがあったり、そういうのがないと写真全体の魅力につながらなくて「何が言いたいの?」写真になってしまうというのだ。

このほか「脱フツー写真」の特集のふんわり写真/ビビッド写真の撮り方について具体的な設定なども載っていて、いつものふんわりではなくビビッド写真撮りたくなった!
キャメラびとの3人のかわいい写真の撮り方Q&Aもおもしろかった。
全体的に具体的なテクニックについての記述が多くて参考になる部分が多かった。雑誌ってきれいな写真だなーで終わることが多いからそれを撮るための具体的なアドバイスは嬉しい。

で、冒頭の写真はどうすればよかったのか・・・・答えは見つからないけど「ぼかしとけばOK!」というわけではないことには気づけた。